【サウジアラビア】子連れ旅行 渡航状況・危険情報完全解説|※現在渡航はやめてください

⚠️ はじめに:この記事はモデルコースではありません

2026年6月時点で、サウジアラビアの首都リヤドと東部州には「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が出ています。
家族旅行はまさに「不要不急」にあたります。そのため本記事では、他の国のような2泊3日モデルコースは掲載していません。

この記事は「行ける状況になったときのための下調べ」としてまとめたものです。
今すぐ航空券を取るための記事ではない、ということを最初にお伝えしておきます。

サウジアラビアは、2019年に観光ビザの発給を始めたばかりの「開いたばかりの国」です。

紅海に面した世界遺産の旧市街、砂漠にそびえる2000年前の岩窟墓、そして急速に整備が進む観光インフラ。旅行先としての魅力は間違いなくあります。ただ、いまはそのタイミングではありません。この記事では、その理由と、いつか行ける日のための準備をまとめます。

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「行きたい国」と「今行ける国」は別物。このブログでは、行けない時期はちゃんと「行けない」と書くようにしています

この記事でわかること

  • 1 いまサウジアラビアに行けない理由(地域別の危険情報)
  • 2 どの地域がどのレベルなのかが一目でわかる地図
  • 3 情勢が落ち着いたら訪れたい3エリア
  • 4 子連れで行くなら知っておきたいこと(服装・季節・制度)
  • 5 「どうなったら検討していいか」の判断基準

いま行けない理由:地域別の危険情報

サウジアラビアは「国全体が危ない」わけではありません。地域によってレベルがはっきり分かれています。まずはその全体像から。

レベル意味対象地域
レベル3渡航は止めてください
(渡航中止勧告)
ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州
(イエメンとの国境地帯)
レベル2不要不急の渡航は止めてくださいリヤド州、東部州
イラクとの国境地帯
レベル1十分注意してください上記以外の全土
ジェッダ、アルウラなど

問題は、首都リヤドがレベル2だということ。「不要不急の渡航は止めてください」という表現は、観光目的の旅行を想定していません。家族旅行はどう考えても不要不急なので、リヤドを含む行程は組めないというのが、この記事の立場です。

なぜこの状況になったのか

2026年2月末

地域情勢の緊迫化

イスラエル・米国とイランの間で攻撃の応酬が始まり、サウジアラビアにも攻撃があり民間施設に被害が発生しました。危険情報のレベルが段階的に引き上げられ、日系企業の駐在員の退避も進みました。

2026年4月8日

停戦合意

米国とイランの両政府が停戦に合意。9日以降、サウジアラビアへの攻撃は確認されていません。

2026年6月

リヤド州・東部州がレベル3 → レベル2へ引き下げ

停戦が続いていることを受けて引き下げられました。ただし引き下げられたのは「レベル2」までで、レベル1ではありません。

現在

依然として流動的

停戦から数か月が経ち状況は落ち着きつつありますが、中東情勢の急激な変化の可能性に関する注意喚起も出ています「一度上がったレベルが完全には戻っていない」という段階だと理解しておきましょう。

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大人だけの旅なら「レベル2でも自己判断で」という人もいる。でも子連れは違う。撤退の判断が難しくなる分、慎重でいたいの

ジェッダやアルウラはレベル1だけど、行っていい?

これは正直に書くと、判断が分かれるところです。

ジェッダとアルウラはレベル1(十分注意してください)で、これは他の多くの国と同じ水準です。制度上、渡航が制限されているわけではありません。

ただしこのブログとしては、いまの時点で子連れ旅行をおすすめすることはしません。理由は3つです。

  • 同じ国の中に、数か月前まで攻撃があった地域がある:状況が変われば全土に影響する可能性があります
  • 乗り継ぎや国内移動でレベル2の地域を通る可能性がある:リヤド経由の便も多く、行程の組み方に制約が出ます
  • 子連れは「すぐ帰る」判断が難しい:情勢が急変したとき、大人だけの旅行より身動きが取りにくくなります

これは「絶対に行くな」という話ではなく、このブログの立場としての判断です。最終的にはご家族で情報を集めて決めてください。

情勢が落ち着いたら訪れたい3エリア

ここからは「いつか行ける日」のための下調べです。行程表ではありません。位置関係と、それぞれのエリアに何があるかを整理しておきます。

① ジェッダ|紅海に面した港町(レベル1)

📷(写真:アル・バラドのサンゴ石建築と木彫りの出窓)

サウジアラビア第2の都市で、紅海に面した歴史ある港町。かつてメッカ巡礼の玄関口として栄えた街です。

  • 旧市街アル・バラド(世界遺産):サンゴ石で造られた建物に、木彫りの出窓「ロシャン」が並ぶ独特の街並み
  • 紅海のビーチとシュノーケリング:透明度が高く、サンゴ礁が広がっています
  • コルニーシュ(湾岸遊歩道):家族連れが集まる憩いの場
  • 子連れ視点3エリアの中でいちばん「子連れ向き」。海があり、旧市街の街歩きもコンパクトです

② アルウラ|砂漠の奇岩と古代遺跡(レベル1)

📷(写真:ヘグラの岩窟墓)

近年、国を挙げて観光地として整備が進んでいるエリア。サウジアラビアが「観光の国」になろうとしている象徴的な場所です。

  • ヘグラ(世界遺産):岩山をくり抜いた2000年前の巨大な墓群。ヨルダンのペトラと同じナバテア文明の遺跡です
  • 奇岩の谷:象の形をした岩など、砂漠に点在する不思議な岩
  • 星空:光害がほとんどなく、砂漠の夜空が見られます
  • 子連れ視点:遺跡めぐりはヨルダンのペトラより歩く距離が短いものの、日陰が少なく暑さ対策が必須です

③ リヤド|首都(現在はレベル2)

⚠️ リヤドは現在「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の対象です。
以下は参考情報であり、現時点での訪問をすすめるものではありません。

  • マスマク要塞:日干しレンガの砦。サウジアラビア建国にまつわる場所です
  • 国立博物館:アラビア半島の歴史がまとまった大型博物館
  • ディルイーヤ(旧市街跡):世界遺産に登録された初期王朝の遺跡
  • 近代的な高層ビル群:急速に開発が進むエリア

メッカ・メディナには行けません

危険情報とは別に、知っておくべきルールがあります。イスラム教の聖地であるメッカと、メディナの一部エリアは、イスラム教徒以外は立ち入ることができません。

これは治安の問題ではなく宗教上の規定で、標識やチェックポイントも設けられています。観光で訪れる対象にはならないということを理解しておきましょう。子供にも「入ってはいけない場所がある」と伝えておくと、この国の文化への理解につながります。

子連れで行くなら知っておきたいこと

いつか行ける日のために、いま知っておくと役に立つことをまとめます。

観光ビザとエントリー制度

サウジアラビアは2019年から観光ビザの発給を開始しました。それ以前は巡礼者と商用目的でしかほぼ入国できなかったので、観光地としては「開いたばかりの国」です。オンライン申請の仕組みが整備されていますが、制度は頻繁に変わるので、渡航が現実的になった時点で必ず公式情報を確認してください。

服装のルール

ドバイやカタールよりも保守的です。近年は外国人観光客に対する規定が緩和されてきていますが、肩と膝を隠す、体のラインが出ない服装が基本女性のアバヤ着用義務は外国人観光客には課されなくなったとされますが、控えめな服装は引き続き求められます。子供にも露出の少ない服を用意しましょう。

季節と気候

11〜3月ベストシーズン。過ごしやすく、遺跡めぐりも快適です
4〜5月/10月暑くなりはじめ/落ち着きはじめ。屋外は時間帯を選んで
6〜9月酷暑。50℃近くになる日もあり、子連れの屋外観光は危険です

知っておきたい生活面のルール

  • アルコールは全面的に禁止:湾岸諸国の中でも厳格です
  • 1日5回の礼拝時間:店舗が一時的に閉まることがあります
  • 撮影の制限:治安関連施設・発電所・石油施設などの無許可撮影は拘束の対象になり得ます。人物の撮影も許可を得てから
  • ラマダン期間の配慮:日中の公共の場での飲食は控えるのがマナーです
  • 夜型社会:日中が暑いため、モールなどは夜に混み合います

【重要】どうなったら検討していいか

「いつになったら行けるの?」という疑問に、時期で答えることはできません。代わりに判断の目安をお伝えします。

✅ 検討を始めてよいと考えられる状態

  • リヤド州・東部州がレベル1まで引き下げられている
    これがいちばん分かりやすい目安です
  • 中東情勢に関する広域情報が落ち着いている
    「急激な変化の可能性」といった注意喚起が出ていないこと
  • 引き下げ後、一定期間が経過している
    下がった直後ではなく、その状態が続いていることを確認しましょう
  • 海外旅行保険が通常どおり適用される
    危険情報が出ている地域は補償の対象外になることがあります

❌ 子連れでは避けたほうがよい状態

  • レベル2以上の地域が行程に含まれる(乗り継ぎ・国内移動も含めて)
  • 直近で情勢に関する注意喚起が出ている
  • 「様子を見ながら行く」という判断が必要な状態
    子連れは撤退の判断が難しいので、迷う時点で見送るのが安全です

いま情報を追うなら

  • 外務省 海外安全ホームページ:国別の危険情報と広域情報。これが第一情報源です
  • たびレジ:登録しておくと最新情報がメールで届きます。渡航予定がなくても登録できます
  • 在サウジアラビア日本国大使館のお知らせ:現地からの具体的な情報が出ます

その間に行ける、似た魅力のある国

サウジアラビアに惹かれた理由が何かによって、いま行ける代わりの選択肢があります。

惹かれた理由いま行ける代替先
砂漠と岩窟遺跡
(アルウラのヘグラ)
ヨルダン(ペトラ):同じナバテア文明の遺跡
トルコ(カッパドキア):奇岩と岩の教会
湾岸アラブの文化UAE(ドバイ)/カタール(ドーハ)
いずれも子連れで回りやすく設備も充実
紅海のビーチエジプト紅海沿岸(要・危険情報確認)
モルディブ:海の透明度なら随一

よくある質問

Q.結局、今は行けないということ?
A.制度上は、レベル1の地域(ジェッダ・アルウラなど)への渡航は制限されていません。ただし首都リヤドはレベル2で、同じ国の中に数か月前まで攻撃があった地域があります。このブログとしては、子連れ旅行としてはいまの時点でおすすめしないという立場です。最終判断はご家族で。
Q.いつ行けるようになる?
A.時期でお答えすることはできません。目安としては「リヤド州・東部州がレベル1まで引き下げられ、その状態が一定期間続いていること」。停戦後に段階的な引き下げは進んでいるので、状況が改善する可能性はあります。定期的に外務省の海外安全ホームページを確認しましょう。
Q.ドバイやカタールは大丈夫なのに、なぜサウジは?
A.同じ湾岸でも危険情報のレベルが違うからです。攻撃による実際の被害が出たかどうか、イエメン国境を抱えているかどうかといった条件の違いが反映されています。「中東だから危ない」ではなく、国ごと・地域ごとに見るのが正しい判断のしかたです。
Q.海外旅行保険は使える?
A.危険情報が出ている地域は、補償の対象外や引受不可となる場合があります。これは「渡航を見送るべきかどうか」の実務的な判断材料にもなります。保険会社に「この地域は通常どおり補償されますか」と確認して、答えが濁るようなら見送るのが賢明です。

まとめ

サウジアラビアは2019年に観光の扉を開いたばかりの国です。紅海の港町、砂漠の岩窟墓、急速に整備される観光インフラ。旅行先としての魅力は、これから確実に高まっていく場所だと思っています。

でも、いまはそのタイミングではありません。首都がレベル2にとどまり、同じ国の中に数か月前まで攻撃があった地域がある。子連れで行く判断としては、まだ早いというのが正直なところです。

この記事は「行かないでください」ではなく、「いつか行く日のために、今から知っておこう」という記事です。レベルが下がったときに「じゃあ何を見に行こうか」とすぐ動けるように、位置関係と見どころをまとめました。

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行きたい国リストに入れたまま、たびレジに登録して待つ。それも旅の一部だと思っています。行ける日が来たら、必ずこの記事を更新します

📅 この記事の情報について

本記事の危険情報は2026年6月時点のものです。レベルは頻繁に変わります。渡航を検討される際は、必ず外務省 海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。
記事更新日:2026年09月07日

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